おはなうえるくまらいふ

柏倉一統、くま系ランドスケープデザイナーからみた日々の雑感と、現場、旅行先、出張先で出会ったもの。とにかく、どうでもいいけど聞いて欲しいこと。

イギリス滞在日記8日目(2019/1/20):ダイアナメモリアルファウンテンを見に行ったら、パトリック・ブランさんの壁面緑化もあって勉強になった。

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こんにちは、いつもありがとうございます。1月20日は日曜日なので近場でお出かけをしました。

見に行ったのはハイドパーク内にあるキャサリン・グスタフソンさんのデザインしたダイアナ妃のメモリアルパークです。

キャサリン・グスタフソンさんは現代のランドスケープデザイン界で僕の好きなデザイナーです。

a+u(エー・アンド・ユー)2015年12月号 特集:ランドスケープの表現─キャサリン・グスタフソン

a+u(エー・アンド・ユー)2015年12月号 特集:ランドスケープの表現─キャサリン・グスタフソン

京都のでの勉強でも、取り上げたり事例を研究していた人で上の雑誌がとてもわかりやすく作品が載っています。

たくさんの方のご支援、応援をいただいての今回のチェルシーフラワーショー の出場のお陰様で、一度は見たかったハイドパーク、またダイアナメモリアルファウンテンを見に行くことができて感謝しかありません。

ありがとうございます。

さてさて、日曜日で晴れていたのでお出かけをしようと滞在先から地下鉄を乗り継いでグリーンパーク駅でおり散歩をしました。ダイアナメモリアルファウンテンを見るのであれば、もっと最寄りの駅があるのですが、散歩を兼ねてちょと離れた場所からスタートしました。

すると、知らなかったのですが壁面緑化で有名なパトリック・ブランさんのロンドンではじめて作ったと言われる壁面緑化をおこなったホテルがありました。

これは、びっくりしました。

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パトリック・ブランさんの壁面緑化

ロンドンを歩いていると、ランドスケープデザインの発祥の国であり、ガーデンの国、かつ音楽、アートやデザインの先端を走り続けている国なだけに突然思いもよらないデザインに遭遇します。

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視界の範囲の画像

今回、パトリック・ブランさんを探していたわけでもないのに出会ってしまって衝撃を感じました。やはり、壁面緑化の先端の方のデザイン、ぶらり散歩でもわかりました。

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下から見上げるととっても立体的な植栽なのがわかります

いろんな場所での壁面緑化がこの20年くらいで増えましたがパトリック・ブランさんのものは全く別物に感じます。

真下から見上げるとまるで壁面が、地面のように高低差をつけてレイヤーに分かれて植栽されているのがわかります。

また、これほど厚みのある壁面緑化であれば計算上、空気の層ができてより夏は涼しく、冬は暖かくなるかと思います。

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下の層にはクリスマスローズが咲いていました

湿潤に耐えうるもの、乾燥に耐えうるものを巧みに配置してありました。

場所は下のホテルです。

その壁面緑化されたホテルから西に歩いていくと、今度はインターコンチネンタル ロンドン パークレーンの建物があって、その脇に置かれたボックスも心地の良いリズムで置かれていました。

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インターコンチネンタル脇のボックス

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植物のテクスチャの変化が素敵

ミニマリスティックな箱型のボックスに一つの植物を植えてランダムに配置されていますが、これがなんでオシャレに見えるかと言うとやはり植物のテクスチャ、形にメリハリがあるからかと思います。

場合によっては、単一サイズのボックスに玉刈りのツゲでも素敵になるかもしれませんが、建物と歩道のこの空間の薄さにはこのダイナミックな動きのあるものと、静的なスタンダード仕立てのものがあってクールになっているかと思います。

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静的と動的の対比

また、ぶらり散歩で話がそれてしまいました。

また西の方へ歩いてハイドパークを抜けていきます。

お目当てのダイアナメモリアルファウンテンに到着しました。

上で初回した雑誌の表紙のデザインになっているこのパークですが、一言「美しい」だけしかありません。でもその「美しさ」の中に、優しさ、優雅さ、激動を感じます。このリング状の噴水がダイアナ妃の人生を表現しているとか言われていますが、それを含んでいるのでしょう。

ここで、出てくるのもメリハリです。

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美しい曲線

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パトリック・ブランさんの壁面緑化。ホテルのボックス、ダイアナメモリアルファウンテンから見えてくるのは。

やっぱりメリハリです。 壁面緑化では、植生のメリハリ、植物の高さのメリハリが効いていました。ホテルのボックスも動と静のメリハリがあります。

それで、今回のお目当てのダイアナメモリアルファウンテンも、ハイドパークという歴史的に最初にできた公園という伝統的である意味古いデザインの中に、現代のシャープでありかつ柔らかいデザインを盛り込むこと、また水の流れも、ゆったりであったり、激しくなったりと。

そのようなまるで物語のようなものがこのロンドンには、あるのかもしれません。

では、また。

したっけ!