おはなうえるくまらいふ

柏倉一統のブログ、くま系ランドスケープデザイナーからみた日々の雑感と、現場、旅行先、出張先で出会ったもの。とにかく、どうでもいいけど聞いて欲しいこと。

“おはなうえるくまらいふ”

僕がお庭の流行について思っていること、次のヒーローがもうそこに。

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こんにちは、いつもありがとうございます。ふだん何気なく着ている服にも、街で流れる音楽に、ご飯に流行があるように。実はお庭にも流行があります。僕も「流行になんて流されないぜ」なんて思っていてそれ自体が、そのような流行の中にいるのもわかっているおはなうえるくま1号です。

はじめに

今ではテレビを全く観ない家もあるようですし(僕もそうなんですが)、流行を一括にまとめて多くの人に伝播させるメディアが少なくなってきていますよね。

それは、誰しもが感じているインターネットの普及とともに、10年くらい前では考えられなかったストリーミングでのドラマの視聴、YouTuberだったり、またはSNSやメッセージアプリにどっぷりの方もいるのでしょう。

便利になっているようで、多くの人を巻き込んで流行を作るのが、案外難しいのではないでしょうか。

多くの人を巻き込んだ流行での僕の記憶は、アムラー、シノラー、パラパラ、ちょうど10代の後半から20代を巡った記憶です。

でも、こんなにもチャンネルの多い時代にもいろんなチャンネルで受け入れられて、多くの人を感動させている人がいるようで。それはそれでビックリしています。

どこか他人事に書いてしまうのは、本当に自分のプロの場所に引きこもっていて、それ以外のものが見えていないのがあるからだと思います。

僕自身は、庭や公園のデザインをしているので。そのような部分との関連も全くなくて、自分の世界にしか住んでいなかったのを最近すごく実感したのです。

チャンネルの多い時代の勝ち方

人間のメディアが生まれてから長い月日の中で、こんなにも人々が勝手に情報を作ることができるようになったのは、石版に彫り込んでいて瓦版にい変わるまでの時間に比べると急な成長でしょう。

僕が幼い頃は、近所のお爺さんで字の読み書きができない人がいても珍しくありませんでした。そんな時代もありましたよね。

そこから考えたらとてもチャンネル数の多い時代になったような気がします。人のIQ自体もついていくのが大変になるのではないかと勝手ながら思います。

そこで、僕は社会系の研究をしたわけでもないので「たわごと」的な部分があるかもしれませんが「お庭」と言うものを背景にみても一つのことが浮かび上がります。

それは、そこには一人のヒーローがいます。

人のドラマが隠れているのだと思いました。

なので、どのようにチャンネルが増えようが誰かヒーローがいればそこに流行が生まれるのです。

「なーんだ、それだけ?」と思っていただいて構いません。

石川五右衛門、巨人、大鵬、ほにゃらら。キムタク、ヒカキン、のように誰かヒーローがいればいいのかと思うのです。

そこにマーケティング的なものが乗っかって、大量に消費されるものが2000年代まであったのだと思います。

お庭にも流行がある

大きな部分をザックリと書きましたが、これお庭にも流行があってそこにはマーケティングが潜んでいないものがあるのを感じます。

2000年ごろに起こったガーデニングブームが身近に感じられる方もいらっしゃるかと思います。

30年にスパンの流行

もう、誰に教わったのかを覚えていませんが、お庭の流行は30年スパンと言われたのを僕はずっと疑問に思っていました。今やっと30年以上生きたので実感ができたのかもしれません。

僕の周りの園芸分野の方も多くの方が言っているのが「あの時みたいに売れない」

僕が、仕事をするようになった時期はまだその2000年ごろで、たくさんの花苗や木が売れていました。ゴールデンウィークなんかは会社から大入袋がもらえるくらいでした。

当然、日本の中はバブルが崩壊していて不景気だと言われていました。

なのに、その時期が売れていたのです。

それは、なぜでしょうか。

失われるもの

話は飛んで、大戦後の日本もお庭の活況でした。その頃にとてつもない庭師のヒーローが日本に生まれます。この方が、古くさかった日本のお庭を文化的にも、風情としても大きな飛躍をさせてくれた立役者になった方がいます。

これは、ブログなので実際の名前を揃えて延々と書くことはせずに大雑把な話にとどめます。

その後、日本の誰もが好景気に踊り出す頃には仕事が沢山あって庭師なんてやってなくても、というかやらなくても多くの仕事が溢れ、人々の気持ちはそのようなものには興味がなくなったりしました。

それほどの好景気が拍車をかけ、誰もが少し頑張れば家に日本庭園を持てる様になって、技術を磨かなくても日本庭園が売れる時代でした。

なので、今度は気軽に庭師になれて、会社を大きくできた人もいる様です。

この話は学術的な論文も、僕が働き始めた頃に知り合った伝説と言われていた大親方に聞いた話も混じっています。

その大親方は、とてつもない理解できない技術を持っていました。

少しだけ、現場作業をさせていただいたことがありまして、その方は沢山の弟子に教えたりしましたが正確に伝承できた人はいないのではないでしょうか。

お庭の流行の背景

ここでやっとですが、お庭の流行の背景には経済の流れがとても鍵になってきていると僕は感じるのです。

とてもコンパクトにまとめているので、理解に苦しむ部分があるかもしれません。

なので、もう少し。2000年に頂上に至ったガーデニングブームは、バブル崩壊の90年代から始まります。その頃はマスメディアの影響もとても強い時期で、周りの雰囲気が「海外の物件を買い漁るのはもうやめて自分の身の回りに目を配ろう」そんな空気感からはじまったと感じております。

その頃の僕達の様なミレニアル世代は一部テレビゲーム、プログラムを始めるのです。

同時期に、アメリカでは「不都合な真実」が大流行りで「環境問題」も沢山メディアに出てきます。

なので、「自分たちの身の回りからキレイにしてガーデニングしましょう」という空気感になったのを感じております。それによって沢山の素敵な街並みも生まれました。

大戦後のヒーローは、戦後の焼け野原から自然の美しかった日本を取り戻そうとする人たちとの交流から生まれる気持ちからはじまっています。

大親方は、そのヒーローを参考にみんなが好景気で浮かれているなかを必死に技術を守ろうとした人だったと思います。

この様に、いったん経済が登りあがって下がり始める頃にお庭、園芸、ガーデニングが流行るのが日本の特徴なのではないかと感じております。

人の心理として、経済や周りが荒れているときに心を落ち着かせる効果のあるものとして、園芸やガーデニングがあるのかもしれません。

戦乱の世に生まれた禅の庭もありますよね。

ヒーローを求めている

話をコンパクトにまとめるために、日本だけを中心に書いてきました。

僕自身、一昨年、昨年と海外の庭、公園関係の雑誌、本などを読む機会が増えました。そこで僕が感じて見えてきたことがあります。

それは世界中で、公園や庭を次の次元に引っ張ってくれるヒーローを探していることです。

それは、もしかしたらお庭や公園の世界だけではないのかもしれません。

誰しもが次の流行を作れなくて困っているのを文書の行間から読めてきた様な空気を感じています。

ただ単純に思うのは、一斉に同じ方向へ引っ張ってくれるヒーローはもう生まれないのかもしれないこと。でも細分化して国際的に引っ張っていくヒーローが生まれるのではないかと感じております。

さいごに

僕達の世界でも「この人なっちゃうな」と思う人がいます。

すんごく「ああ、、どうやっても勝てないな」って人を。

僕のこの説がただしければ、ヒーローが生まれるタイミングは目の前です。

そう、30年のサイクルなので。1990年から30年を足して???

いかがでしょうか。

僕は、そんな風に思っています。

ではマニアックな話でしたが。

したっけ!